今回は吹奏楽界隈では皆さんご存知の、ウラ打ちがテーマとなります。
少しだけ解説すると、ウラ打ちというのは「行進曲でおもに用いられるリズムで、裏拍で音を出すやり方」になります。
例えば「タッ・タッ・タッ・タッ」と「ッタ・ッタ・ッタ・ッタ」と口にしてみると、どちらが前に進む感じがするでしょう?後者ですよね。あえて裏拍を強調することで前に進み続ける推進力を音楽に持たせる、行進曲には欠かせないピースです。
そんな大事なウラ打ち、何がつらいの?と申しますと「そろわない・旋律と合わない・つまらない」とい3重苦があると思われてるからです。どうこれらを克服しウラ打ちを楽しむか?このシリーズではその方法をお伝えしてゆきます。
①そろわないを揃えるための秘訣!「さきへ先へ行き、裏拍を上で取る」
ウラ打ちがそろわない事の原因の一つには、ウラの取り方が1つ1つ取っていくか、流れで取っていくかというそれぞれの取り方の違いもあります。譜面を見ながら吹くときのそれぞれの取り方は
「ッタ・→ッタ・→ッタ・→ッタ」と1つ1つの音符を見て演奏する
か
「ッタッタッタッタ」と1つ1つは見ずに、流れにのって演奏する
という違いになります。この時に違ってくるのが「さきへ先へとウラ打ちを進めているか?」という違いです。
行進曲は、曲の性質上「前に向かい続ける、行進してゆく」雰囲気が大事なものになってきます。なのでこの場合は流れにのって演奏するように、あえて細かくは見ないことが大事になります。
そしてもう1点大事なのは、ウラ打ちの時は裏拍を上で取るです。どういうことかというと
↓ ↓ ↓ ↓
ッタッタッタッタ
ではなく
ッタッタッタッタ
↑ ↑ ↑ ↑
と上に来た時に裏拍を感じるようにすることです。
実験として、ためしてガッテン!みたいに片方の手をかるく握り、もう片方の手のひらをかるく打ち続けてリズムを作ってください。
その時に口でッタッタッタッタと言ってみると、拳が上に上がったときに「タ」と言っているのではないでしょうか?これが秘訣です。リズムは下に落ちるように取るよりも上に上がるように感じた方が推進力を持ちます。
なので、ウラ打ちも音を出すところを上で感じた方が自然と推進力を持ち前に進む雰囲気が作り出せるのです。
なので、さきへ先へ、裏拍を上で取ることがウラ打ちの秘訣になります。
というわけで今回はここまで!次回は「どうやって旋律と合わせるか」と「つまらないをおもしろく!」について紹介してゆきます。